風呂あれこれ PartⅡ


温浴施設の設計を手がけて40年、風呂への思いを綴ります。
by plus-plan
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小規模商圏の小形温浴施設

f0230744_1162029.jpg旧知の設計者による岡山の温浴施設に立ち寄ることができた。オープンしたというので早く行ってみたかったのだが機会が無かった。

私共がお世話になっている先とともに提唱している、小規模商圏における適正規模の適正売上をあげる施設造りが可能なのではないかとずっと考えており、まあこれは小規模商圏にとらわれず商圏実態を掌握することに他ならず、多様性への計画の対応性を問うことになるわけで、いままでどこへ行っても6億や8億や10億というのまで出来ており、年間集客が40万人やら60万人やらのワンパターン規模拡大右肩あがりの事業計画をすすめてきた成果に違いない。
そして崩壊(とまではいえないが)。

多様化が業界を救うと考えている。モダニズム浴場があってよいし、温泉旅館風施設でもよい、イタリアン浴場でも、地域に根付くものでも日本国中からあるいは東アジアを商圏としてもよい。
兎に角18種類の風呂をならべてみんな人工炭酸温泉をいれて、そういう競走をいつまでやり続けるのだろうか。と前から思い続けている。

さて本題の小規模浴場への入浴体験だが、ロケーションがもうひとつで残念。
やはりふろの計画は土地選定でだいぶん決定付けられる。車での利便性はよい。風呂のまわりはなにか「ひとつでも二つでもみどりとか小山とかレンガ塀」とかなにかが要る。一本の大楠でもあればよいのにと思う。物語性とまでは言わないが。
そのうえで植栽され、露天風呂や中庭やとの有機的なものを感じさせたい。

小規模なら余計に殺伐感を出したくない。遊技場やショッピングセンターのおおきな駐車場がそういう感じを強めるマイナス効果になっている。

施設はコスト意識をもって計画され特徴付けられる何があるのでもないが必要なものは網羅され、規模の割にはサウナや冷水風呂が充実して、そういう訴求をしている。
水切りという脱衣室と浴室入口引戸のところに洗面、水栓を設けるのだが、珍しくこれを浴室側に設置している。他社の関係者ではよくやられているのだが、賛否あるところ。

しかしやればやるほど、ふろ施設というものは、場所や事業主やかかわる人によっても「大いに違うもの」になっていくことを感じている。
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by plus-plan | 2010-06-01 11:07 | ふろのこと
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