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風呂あれこれ PartⅡ


温浴施設の設計を手がけて40年、風呂への思いを綴ります。
by plus-plan
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週一でお湯交換

スーパー銭湯って一週間も湯を換えないって、働いたことあるひとが回答し、そんなとこには寄り付きませんとコメントされ、ベストアンサーに選定されてるのを見た。これを見た人は確実にそういうところに行かなくなるかもしれない。
こういう誤解は解いておかなければと思った。

法的なことがあるからあまり言えないが、現実はもっと長期換水(湯を抜いて交換すること)していないところもある。
これで長年にわたり銭湯などの営業はやってきている。

ずいぶん以前に韓国の銭湯に行ったとき、いまだに毎日換水をしているところを見た。夕方だったこともあり、浴槽表面には白っぽい浮遊物がある こちらに垢が来ないように避けながら入浴しないといけない。
きれいな湯に入りたければ早く来ないといけないそうだ。

濾過機が普及するまでは日本の銭湯も似たようなものなのだが、いまどきそんな施設探してもない。
家庭風呂で同じ湯で4人目ともなるとかなり垢が浮くのと同じこと。

掛け流し温泉ともてはやされるが、これは法的に毎日換水しないといけないことになっている。
栓を抜いて洗って湯張りをして換水をしたうえに少なくとも営業中、温泉放流をする。
これが掛け流し。
何リットル流すかは定かではない。施設によりまちまち。

一方、多くの施設が濾過循環でやっている。
濾過循環は濾過機とポンプで砂などの濾材で汚れた湯を濾して浴槽へ送る循環をしている。滅菌もする。循環量なども規定されたりしている。

そして、ひとが入れば溢れる。
あふれた量は補給される。
この補給量も加減が可能。補給量を増やせばそれだけ新鮮な湯が満たされる。
換水規定は週一でも、それ以外につねに新しい湯が入ると考えてよい。
掛け流しと濾過循環のどちらが清澄かなんて言えるものではない。
何と言おうが嫌なものはイヤというのもあるから難しいが。

どの場合でもそうだが、一人でも多く掛け湯をしっかりして、しもあらい(お尻、股間を掛け湯などで流す)をして入浴されるマナーがあれば、ずいぶんきれいな湯に入ることが可能なのだが。

by plus-plan | 2011-11-08 18:17 | ふろのこと
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