風呂あれこれ PartⅡ


温浴施設の設計を手がけて40年、風呂への思いを綴ります。
by plus-plan
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末期的様相

スパ銭はいよいよ末期的様相を呈してきた

健康ランドやクアハウス、ラドンセンターがまだ建設されたり、盛業中だった時に大型銭湯郊外型銭湯などとスーパー銭湯が産声を上げた

健康ランドなどの入館料金が2000円だったところへ500円の入館料金で、あまり風呂に遜色がない利用が可能だったのだから、新鮮だった

所詮「ふろ」だから安く利用出来たら優位性があって当然。市中の一般銭湯とは全然違う(と映った)だから一般公衆浴場料金より高価でも受け入れられたし、もう銭湯は利用したこともない世代の時代になりつつあった


初期極楽湯ややまとの湯に特徴づけられるように、大量集客低単価が標準で、飲食リラクあかすりなど備えるが休憩スペースなどは食堂と兼用にしたりしている

短時間で施設を利用し、大人数を入れる、売上よりも集客数に重点を置いた施設づくりが行われていた


いまもそういう流れのままで運営されるスーパー銭湯が中心的存在と言える

2000年代に入りスーパー銭湯の数そのものが飽和状態に近づき、全く新しい商圏開拓は無くなり、少なくとも一定の既存商圏に割り入らざるを得ず、新設施設はそういう既存施設とどのように差別化するかが重要な要素になってきた


そこで初めて金太郎あめのようにどこでも同じ施設をつくれば大量集客が可能という図式から業界が脱却する


やっと、その場所や環境、商圏などを考えて個性的な施設が出来上がる環境ができるのである、多様化がはじまりどこでもスーパー銭湯とはひとくくりにしにくいくらいになってきた


ところがもう一つの考え方が出てくる、大型化である


個性的な内容をもったものよりも規模が大きい、健康ランドの再来ではない利用料金もあまり変えず二倍三倍と大型化することで差別化を図ろうとする施設が出てくる


そして、利用料金設定がさまざまになってきた

安く、大量集客で差別化、高く、そこそこの集客で差別化と大型化の中で別れる

高くの中には入館料金をあげて、施設本体の充実化を図るもの、付帯別料金施設を充実させるものとに分かれる

浴場料金と別料金型の付帯するものは飲食に特徴を持たせるもの、別料金岩盤浴サウナ、リラクゼーションエステ、スポーツクラブ併設などとなる


本体料金を充実させる場合は、滞在型に耐えるよう休憩室仮眠室寝転びコーナー、漫画PCコーナー、広くは浴場サウナ脱衣などに余裕がありゆったりと入浴を過ごせるのもこのうちに入るし、露天風呂浴場が雄大な借景があるのもこれに属する


大きく方向が分かれるが、中間的なものも考えられるし、商圏や競合店ロケーションのあり方によって最も適したものを見つけるというごく当たり前のことが実施されるようになってきたということである


しかし、過大投資商戦を始めると、そういう資本同士が激突し、さらに過大にモノづくりをしようとして、スーパー銭湯がスーパー銭湯ではなくなり終焉を迎えることにもつながる危惧を持っているところである


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by plus-plan | 2014-07-04 09:45 | ふろのこと
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