風呂あれこれ PartⅡ


温浴施設の設計を手がけて40年、風呂への思いを綴ります。
by plus-plan
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カテゴリ:未分類( 5 )


設計物件

当社で設計をさせていただいた施設を休日二軒、顧客になって利用させていただいた

昼間、結構な利用者で盛業でよかったと思う

サウナなどは三段の腰掛に6人ずつちょうど隣人の発汗がかからない程度の距離で計18人

ひとりふたり出ればまた入ってくるくりかえし

サウナ回りは人気がある
休日を風呂で過ごすのにサウナと冷たい水風呂は好きな人にはたまらんだろう
あまり利用しない人は食わず嫌いではと思う

この季節露天風呂で曇り空の外気浴をしていると、濡れたままで風が吹いても熱くなく寒くなくなかなか良い
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開放感と周辺の緑があるのがまた風を感じることができるという点で非常に良い

人気の理由の一つだろう

寝転がるところなどは空くことがない

ふろの原点はこういう快適な時間消費をすることが原点ではないかと思う
逆説すればこの快適さがそがれるのが一番つらい
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by plus-plan | 2012-06-19 17:26

家族風呂のこと

家族風呂ほど日本各地で違うものはないのではないか
例の兵庫県のよかたんやゆぴかの公営施設で条例違反やとりあつかいが公平ではないなどとしていた

根拠は6歳以上の男女混浴であった
家族風呂にそれを言うかと誰もが思うだろう

東北九州などの他県で言えば笑いもんだろう
だいたい、混浴上限年齢も県によって違うことは前にも述べた

隣県同士で条例が違うから対応が違う

こういう基本的なことは条例ではなく法律により全国統一で決めないといけない

公衆浴場に関する保健行政はなんとかならないだろうか

いまでも大阪府や兵庫県は福祉目的の個室風呂なら良く、家族風呂ならダメなど
夫婦や同居家族であると証明しないといけないとか
根拠は公衆浴場法の県条例で男女○○歳以上混浴を禁止していること

福岡県の条例内から

個室を設けて入浴させるその他の公衆浴場(以下「個室公衆浴場」という。)の営業者が講じなければならない措置の基準は、前項に掲げるもののほか、次のとおりとする。
というようにして個室の浴場を区別して条例制定している

大浴場を営業するのと個室型のものを同等に規定したら混浴になるなどということになってしまうのだからこうでないといけない

個室でいちゃいちゃされるより休憩大広間でいちゃいちゃやるほうがよほど迷惑で条文を借りれば風紀が乱れるのではないか
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by plus-plan | 2012-04-23 15:29

西の河原露天風呂

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ここは利用してみないと大きさの感覚はつかめないと改めて思った。

かなり狭い脱衣室から露天風呂に至るスペースが狭く、夕刻の混雑時間帯には大変困る。掛け湯も利用しづらい。
掛け湯代わりに浴槽水をかぶることもしづらい。

しかし浴槽に入ってしまえば巨大な浴槽だから問題はない。

入り口付近から湯が補給される水上側に向けて徐々に水温が上がっていく。
入り口は40℃あるなしで水上では45℃近い。

オーバーフローしている箇所を見ていると小さい滝のようになって西の河原公園の河川となって流れていく。
男性側で概ね1㌧/分くらいはありそう。
同量水上で補給される。男女で2㌧/分ではなかろうか。

浴槽面積は合計500㎡というから概ね300㌧となる。
そうすると補給水量の2㌧/分は相対的に大したことはないかも。

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それでもここならではの露天風呂といえる。

浴用水の河川放流が可能なのも、それだけの高温補給水量も確保できることもそれをバランスさせることもできるのだからすごい。
他の草津源泉はかなり濁りがあるのに対して、ここは万代鉱源泉でかなり湯が透明感が強い。強酸性でもある。

もしこういう源泉を使うことができるのならさまざまな提案が可能だと思う。
金属類を腐食させるから熱交換が難しいが、燃料熱源水源の必要のない営業施設をつくることがが可能だからいくらでも魅力あるものができる。
しかし、共同湯を地域で守りながらこの露天風呂やほかにも営業施設を運営されているのだからバランスをさせながら草津温泉全体での位置づけができなければ単体での温泉利用など意味のないものにもなってしまう。

それにこういう源泉はとくに共有財産だという認識が十分でないと間違いをやってしまうこともありうる。
そういうことを踏まえてデザイン提案がなされないといけないと思う。

一般的に掘削費用を出して温泉を掘り当てた人や自治体がその権利をもつものという風に思っている。
そういう感覚でこういうものを見ることはできないと思う。
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by plus-plan | 2012-01-27 15:23

またまた掛流しのこと

温泉の掛流し施設のこと。

いくつもの浴槽をつくっておいてそのうち一つか二つの小さな浴槽をほんの少し掛け流しをして、看板には大々的に源泉掛流しと謳う施設を見かける。
そこまでして掛流しがよろしいのか。

それくらい掛け流しは素晴らしいのか。
濾過のほうが清澄な場合も多いとおもわれるが。

掛流しで運営するなら営業終了後排水して清掃をして湯張りをすることになっている。そのあとどれだけ流さなければならないかは明確な規定はない。
だけれど温度と清澄度を保たなければならない。
入浴者は浴槽に汚れを持ち込む。
まずからだを洗う人と、掛湯だけの人と、サウナや冷水風呂を先行して利用するひと、まったくそのまま掛け流し浴槽に飛び込む人と条件は違う。

しかし平均的には入浴者数に比例して汚染する。

それをあふれさせて排水しなければならない。
そして自然に浴槽は冷めていく。
ひとが入浴してもあふれたぶんの熱量を奪われる。
少し熱いめの温泉水を吐水することによって水温を維持する。それ以外にも加温する手立てはある。組み合わせることもある。しかし基本的には吐水によるからうわ水が熱く、底のほうが冷たい。
たくさん人が入れば混ざる。誰も利用しなければうわ水だけがオーバーフローして温度維持さえも難しくなる。

温泉排水は自然水だから河川などへの放流が出来ることが前提である。浴槽水の排水となれば下水などと同じに扱われる。浄化槽地域では浄化槽に温泉排水を入れることはできないから河川放流出来なければ成立しない。
過剰に多く利用者があれば汚染水に近くなるが、寡客ならほぼ源泉のままということになり全く自然水と言える。

そういう曖昧さ難しさを含んでいる。

この排水はほぼ一定の40度の排水であり、これを放流することは非常に惜しい。一般的な熱交換では⊿t(温度差)に限界があり、最大熱置換しても10度程度が限界で30度程度の排水温度にしかならない。
それでこの熱をヒートポンプにより大きく熱置換をすれば排水温度はさらに大きく下がりその間の効率よい熱利用が可能である。
こういうことをいま考えている。実例もある。
源泉40度程度の温泉が一定量湧出している場合、ほんの僅かなエネルギー量で、洗い場での井水を加温することができ、掛流しに必要な源泉の加温も同時に可能である。

40度もの温泉があって、井水の加温用に化石燃料焚きボイラと煙突が加わることはよくない。

外部から煙突が見えることで高温泉なのに「ここは温泉が冷泉なのね」と言われてしまうことをなにより避けたい。

利用者にとっては煙突とはそういうものだと思ってしまう。
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by plus-plan | 2011-01-05 09:36

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
本年も相変わりませずよろしくお願いします。

年末、運営上手な経営による施設のオープンが複数あった。
リニューアルまたは改築。

以前にも書いたことがある。
背広を着て施設関係者っぽいのが館内をうろうろ、利用者に挨拶するでもなくその辺に居る。
常連知り合いであろう人にだけは愛想する。知らない客には黙っている。という光景を見る。
利用者はそういうことを見ている。

居心地がよいか、悪いか。

清掃が行き届いていること、浴槽水温が妥当で清潔であること、サウナ水風呂が快適なこと、洗い場カランの水温が一定などそういうことは期待を裏切らないことは重要だが、「働くひと」のことは実力が出てしまう。
時間給で働く人が多いのだから仕様が無いといういい訳は出来ても経営者やそういう関係者のことに意外に気づいていない。そういう人がいちばん「ひとやまなんぼ」の客と考えている。

オープン施設にいちばん教えられたのは、もともと繰り返し利用者が多い施設で、そう言う人にとって居心地の良いと感じ得ることをつかんでることで、それはいいかえれば新規客にとってもリピーター化していく過程となっている。

この2011年も弊社にとって年末近くの開業予定施設が複数あり、いろいろと教えてもらいながらだが、あらためて気を引き締めてやらなければならない。とおもっている。
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by plus-plan | 2011-01-04 16:33