風呂あれこれ PartⅡ


温浴施設の設計を手がけて40年、風呂への思いを綴ります。
by plus-plan
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カテゴリ:ふろのこと( 82 )


夏も終盤

時期も過ぎ夏も終盤ずいぶん日が短くなってきた
今年は早朝、ヒグラシの泣くのが聞こえる日が多い
セミの種類って時期の変化に追随しているのだろうか
確実に刻一刻と変化していくのだろう
ただそれでも暑さはまだ残り秋分のころまではナントカ耐えなければならない

こういうときはサウナ水風呂と人口炭酸泉などじっくりと入浴したい
と思うのだがもう自動車通勤をやめて10年くらい
自動車利用なら選択肢は広がり弊社設計によるところに施設でもそれ以外でもあちこちいける
ところが通勤定期など交通制約を考えると途中下車して利用できるところがない
いったん帰宅してしまうともう出かけようとナカナカ思わない

そういうように考えるとスパ銭営業は自動車産業と密接な関係にあると思われる
徒歩ではほんとにわずかな商圏でしかない

それと公共交通の利便性対道路事情と自動車の保有率だろう
高齢者まで車がなければ生活が成立しないところでは人口も過疎な土地で入浴施設欲求量も少ない

だから適度に公共交通の利便性が悪く自動車生活依存率が高く案外人口も居るというようなところで施設運営をするのがよいといえる

もう都市部では自動車の所有率があがらない
所得の割に自動車が高価すぎ、課税やランニングコストも高価そうなってくると
人口密度が高い地域があながち良立地とは言えない

私のようなヘビーユーザー候補者がいるのに利便性の良い施設を計画すればよいのにとよく思う
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by plus-plan | 2017-08-21 16:14 | ふろのこと

激安温泉

激安温泉として愛知春日井市で開業したスパ銭がもうすぐ廃業するという
周りは竜泉寺の湯、喜多の湯、花しょうぶ、湯の城など強豪が出店している地域、人口も多い
大人550円という入館料金設定で岩盤浴フィットネスレストルームもみんな無料、入館料金のみという。

建設費をかけてランニングコストもかけてそういう入浴以外の施設をつくり入館料金のみで開放するというのはどういう目論見なのだろうか

競合店の中でも竜泉寺の湯守山店は入館料500円岩盤浴200円という安さで施設もかなり充実したものだからこれとまともに勝負になってしまったのだろう
花しょうぶや喜多の湯などは竜泉寺の湯と激安ではなく勝負している
廃業する激安温泉は昨秋からは利用料を450円まで下げて昼までは390円とまさに悪循環、竜泉寺の湯が朝風呂として400円でやってるからもう競争するしかないというのが読み取れる、しかし以前からそういう施設として運営されてる

この料金だといったいどのくらい客を入れないと成立しないのだろうか
水光熱費はある程度利用者数に比例して増加するので薄利多売の運営はどんどん苦しくなる 増して料金を下げて且つ無料フィットネスや無料岩盤浴などさらに足を引っ張る

ここは極端な例だが各地でこれに似た商圏状況が出来上がっている
廃業して解体するとなれば大きな投資が回収されないまま無に帰すことになる
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by plus-plan | 2017-03-02 17:14 | ふろのこと

富山の温浴施設

ニュースを見て驚いた健宝の湯が閉めていみずの湯としてオープンしてさらに最近閉めた
冬場はどうしても経費比率が上がるからつらいところ

もともと、1300円とかの入館料金で計画されたのだからそれに沿ったものになっていた
最近取りざたされる高額入館料施設の先鞭だといえる

地域にはこういう施設はなかった だから余程考えた末での計画だったに違いない
しかし競合店の新設により利用客が減ったに違いなく入館料金を下げて対抗した

下げても元のようには回復は望めないと思われる

そうすると下げた分が減収になる

高額入館料金設定の有利なのは同額売り上げなら水光熱費などの原価率が下がることで、料金を下げて客数を伸ばしても経費比率が上がってしまう

だからいかに高額単価を維持して運営するかが焦点になる

健宝の湯のときに料金を下げず付加価値を上げて対抗すべきだと考えられる
当初の計画で1300円に見合う施設づくりをしているからそういう差別化の方向を変えてはならないはずである
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by plus-plan | 2017-02-04 12:07 | ふろのこと

台北旅行

正月休みに久しぶりに台湾台北に行くことができた

市街地をものすごく高速で走るタクシーは今も変わらないが相対的に安く利用できるので便利
だがちょっと怖い。
以前のイメージからは少し遠回りをしてメーターを上げようとしたり不正があるイメージだったが今回はそういうことはなかった。

それ以上にMRTという都市鉄道網が本数が多く便利で利用料が安い。
交通費全般が相対的に安い感じがする、これは非常にありがたい住民になろうが仕事をするのにも旅行者にとっても利便性が上がり効率が良くなる
 
日本はこういう料金が高すぎる

結構狭いところに270万人が住んでるから大阪市に規模が似ている
だが各地にある夜市などに出かけてみるとものすごい密度でひとがいる
MRTも混雑が激しいところが多く大阪がさびれているようにさえ見える

台湾の温泉のこと
男女別の裸浴があまりないように思う
水着での混浴利用か個室利用の裸浴かとなる 
日本統治時代からの温泉地でもあまり男女別の裸浴が表面に出ないのか 

有名な北投温泉でもイメージしていた北投石による岩盤浴施設は見当たらず。事前調査が必要だったか
裸浴は宿泊施設の日帰り利用などであり、ここでも一般開放している露天風呂は水着での利用で男女混浴であった

台北の南のほうの烏来温泉にも行ってみた
川沿いの露天風呂は川水と温泉を混合させてカーテン仕切りの脱衣ブースを利用してやはり水着に更衣する
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泳いでる人もあり、じっと沐浴している人もある
あまり入る気がしないのでさっさと退散した
この地の温泉利用施設はほぼ家族風呂といってよい ちょっと隠微な感じもする

中国本土でも最近でこそ極楽湯などが日式男女別裸浴を開業しているが、台湾の温浴事情が本来の姿だと思われる 公衆の面前で全裸で過ごすことに対する価値観がどうも違う
サウナ熱気浴などや体を洗うなど女性など水着姿だとすごく嫌ではないのだろうか
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by plus-plan | 2017-01-07 15:02 | ふろのこと

年末に

飛ぶように年末がやってくる
 どうか新年もよろしくお願いいたします

昨今は満艦飾で大型の高額利用料の高付加価値温浴施設が新規開店されていく

関東圏などの巨大人口を背景に持つ地域でのみ成立するものと思われるが少しづつ地方にも拡大していっているように思われる
ラドンセンターや健康センターがいっとき建設され今も運営を継続している施設もあるが全体としてはほぼ廃れた
 
それはスーパー銭湯の台頭によってであった

 健康センターの入館料が2000円前後に対しスーパー銭湯は入浴に特化して500円程度で運営するものであった 健康ランドのように広間やレストルームシアターなどなくとも入浴ができれば安価なほうが良いというものであった

ところがいままたスーパー銭湯がいろいろとくっつけて大型化し高額化をすすめている一見高利用単価になるので魅力的なのだが投資規模が過大になり 
少し間違えると健康ランドと同様になるのではないかと危惧している

歴史は繰り返すのだろうか
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by plus-plan | 2016-12-26 17:26 | ふろのこと

遮熱のこと

いつの間にか11月も終わりが近づいた 時間の経過が早い早い 
日が短くなり冬至が近いことを感じさせる

ずっと以前からなのだが温浴施設で遮熱を採用できないかと考えている

温浴は湿気と熱気や冷気もありそして季節変動のある外気があり露天風呂もある
従来、熱気浴では断熱でやってきているので熱気を拡散させないために布団でくるんでいるようなもので、時間経過でどうしても周辺躯体などに熱は伝搬してしまう

伝搬して結露し熱負荷を大きくし、いわば冷却しながら加熱するという最も無駄なことをやっている
これは温浴浴槽や冷水浴槽でも似たようなことがおきている 

やはり断熱材で断熱し保温するという方法しかとれていない

遮熱材料が貯湯槽をくるむように貼り付けると放熱量が減る、日射の遮熱以外にこの類の遮熱に実績が多い

となると、サウナのような熱源になる部屋そのものを断熱とともに遮熱をすれば問題となる他の部分への熱伝搬が少なく、サウナ室自身も放熱が少なくなるのではないかと考えている
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by plus-plan | 2016-11-25 18:47 | ふろのこと

高額温泉施設の開業

8月に入った

梅雨明け10日を過ぎたから徐々に気候不安定な日になっていくと思われる

交代で夏季休暇というところは、この時期や盆明けが多いのではないかと思う

熱気ではかどらない仕事なら長期休んでしまうほうが良いぐらいだがそうもいかない

今年はオリンピックの年でもありイベントに事欠かない


先日夏休みを前に開業した温泉利用施設を利用してみた

ホームページを事前に見ていたのだが入館料が高額に設定されている

昨今の傾向ではあるが、施設の大規模化、サービスの充実など手だてが必要なのだがそういうどのような「手を」打っているのか興味があった 


ロケーションは足元にはあまり人口のいない風光明媚ではある 


だからそこそこ遠距離を利用されないと成立しないところといえる または少数人口にリピートさせる手立てを持っていることだと思う


実際に利用してみると休日の平日よりさらに高額な利用料を支払い入館 館内着さえ別料金


想像通り休日にも関わらす利用者がわずか

施設規模も従来のスパ銭のそれより小規模 休憩スペースこそ立派なテレビ付き安楽椅子が並ぶ部屋が設けられている

しかしそれ以外は特筆すべきものはない


昼時だったので食堂でついでに軽く食事をと思い行ってみると料亭コースメニュー

飲食まで高単価にしてそういう利用者を集客しようという方針なのだろう

入湯税が課せられるところであるから少人数でも売り上げが上がることを考えたのだろうが、それでも利用者がいなければまったく意味がない


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by plus-plan | 2016-08-06 11:16 | ふろのこと

外国で入浴施設づくり

私共は日本で風呂づくりをしているから外国の事情が分からない

文献や人の話ネット情報による


日本の温浴施設入浴について諸外国人が利用するときはどちらかというと日本人が多い中で利用されるから、自国の習慣を押し通さず、日本の習慣に合わせようと努力すると思う

私が外国旅行で入浴するときもそうするのと同じこと


パブリックな入浴施設そのものの有無やみんなで裸浴をする習慣も国によってあるいは地方によって違う

だいたい他人の居るところで裸浴をして湯に浸かり体を洗って湯上りをゆったり過ごすなどあまりないと思ってよいだろう


外人来訪者が温泉など入浴施設が利用され自国にあまりそういう施設がないからその地で施設をつくれば利用されるというのは思慮が浅い


やはり裸になること、そのため男女が基本別々になることがあって、沐浴熱気浴が気持ちよく思えること、露天風呂外気浴が利用されること

からだを洗うということに欲求があること

など、必然性がなければ温浴施設は成立しないと思う


ひとがいて必要性があり利用料金が妥当で 利用してみると快適であると感じるというのはある程度普遍性もあるが習慣や他人との関係性を考えないと海外での温浴施設づくりはできないと思う、あたればよいがあたっても十分に継続するかさえもわからない


旅行者などがもっと増えて温浴利用経験者が拡大すればよいと思う

まだ時間がかかる


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by plus-plan | 2016-05-25 10:46 | ふろのこと

浴室天井の崩落でけが人

昨日17日、栃木市の公衆浴場で浴室の天井が崩落しけが人が出ているというTVニュースでの電話取材申し込みがあった


崩落個所を見ると、LGS下地にベニヤを貼り、その上に羽目板仕上が施されてLGSは天井に残り、ベニヤ板がさばけて濡れて重そうな羽目板とともに落下している


冬場の浴室は換気を制限しがちなので高温多湿状態が終日、数か月間は続いていたとみられるから非常に条件が悪い

一定の換気を続けていればよいが、冬場はそうもいかないのが風呂場


浴室などの天井は天井裏と浴室を区切る界面となり、天井裏に浴室の空気が流入すると天井面のみならず上階の床や小屋裏があり結露し、激しく腐食させるのでしっかりと区切らなければならない。


浴槽は塩素滅菌されていることがほとんどなので一部は気化し金属などを腐食させることもある


軽量化も必要で落下しにくくなるほか、もしも落下しても重大事故になりにくい


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by plus-plan | 2016-02-18 15:12 | ふろのこと

浴槽のオーバーフロー方式

浴槽のオーバーフロー方式のはじまりはもう30年以上になるだろうか、流れ風呂と呼ぶ2~3段の上部浴槽から下部浴槽に流れ落ちるようにして濾過し循環させるものを開発した。

それまではオーバー水は排水へ行くだけだから水面を下げてあまり排水しないようにするから、汚れの多い表面水が流れずこの流れ風呂は画期的であった。

利用者からも表面水が常時流れていることや立体的に見える風呂の構成が支持される要因ではあった。

難点もあり立体的構成にするため、浴室に段差を設けることが多くなり、あまり採用されなくなったが当時はずいぶん多くの施設で採用され、いまも利用されているところも多くある

段差を設けない施設の場合は浴槽にあまり落差をつくれないので各浴槽ごとにオーバーフローさせる方式に移行して現在に至る。
弊社でなくとも最近ではオーバーフロー方式を採用している施設が多い むしろ最近開業する施設ではオーバーフロー方式でない場合のほうが少ないかもしれない。
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by plus-plan | 2015-08-24 16:17 | ふろのこと