風呂あれこれ PartⅡ


温浴施設の設計を手がけて40年、風呂への思いを綴ります。
by plus-plan
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カテゴリ:ふろのこと( 81 )


共同浴場

本来浴場は最小限入浴をすることに限定すれば、温泉の共同浴場のようなかたちになるのではないかと思われる
共同浴場もさまざまだが、はだしになって上がり、浴槽と脱衣場で終わりが基本となる、

共同浴場は公衆浴場営業に規定されるだろうかと疑問がわく、たいてい公衆浴場法ができる昭和25年ごろには既に存在してそれからあまり増えることはなかったと思われる
公衆浴場法では県ごとに条例により脱衣場便所浴室浴槽洗い場などを規定しているのだが共同浴場の大半はこれらを満たしていない

はたして、ひとは石鹸で体を洗う必要があるのだろうか
シャンプーもリンスもタオルでごしごしやるのもあたりまえになってしまったから、洗えばすっきり爽快だからするのだが、シャンプーと体を洗うのは少し違うかもしれない
からだの垢は肌のためにはこすらないほうがよいのではないだろうか

そうすると、共同浴場の洗い場がないというのが頷ける
もともと給湯は温泉だけだから非常に都合が悪い
給湯設備を設けるというのが管理の問題もあり、有料無料の分かれ目になる場合が多そう

掛湯がないから、縁に座って浴槽水をかぶるのが掛湯であり上がり湯でもある
さすがに頭を洗うのは別の場所しかないということか
昨今住宅の風呂が機能的にできているし、ずいぶん改良されて体を洗い浴槽につかる機能は十分、温泉とその熱源がないだけでガスや電気で賄うのだが

共同浴場は温泉をその熱と湯量によって常に浴槽が利用できるようにしている、近くの住人はいつも入浴が可能で生活に密着している
温もって帰ってシャンプーだけ家でするとかだろう

無料とかそれに近い利用料で運営を継続できるようにしてほしいし、保護されるべきだろう
地域にとってこれは財産であり文化でもある
たまたま訪づれた人にも利用できるようにしてほしいなあと思う
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by plus-plan | 2015-04-28 15:51 | ふろのこと

住まい近くの温浴施設

私の住まい近くの千里中央にシャトルバスを走らせている日帰り利用温浴施設が3つある。箕面水春と茨木のすみれの湯と大江戸温泉物語(箕面スパガーデン)

ちゃんと時間を見ていけば便利に行ける

先日は水春のそれに乗った、補助席まで使うほどの盛況 現地に到着すると駐車場待ちの車が公道にズラリ

風呂も人気なのだが時間課金のゲームや物販飲食がコンプレックスになってゲームなどフロント受付待ちの人がやはりズラリ

風呂は券売機待ちまではないが、かなりの入り

休日くらいしか行かないからこんなもんかと思うが よく入れている


送迎はコンプレックスにとって有利で、ほぼ30分に一本の割合で走らせているからずいぶんな人を運んでいるし、他の千里中央出入の二店よりすごく頻度が高いから宣伝効果も高い


しかし利用者数の多さからか傷みも激しくそこそこ古くもなってきている

集客数が多く売り上げが上がれば老朽部分の改修工事も可能だろう


ところで浴槽などの設備が性能が出ていないのではなかろうか、或は利用者数が多すぎるのか、補給水量不足なのかどうもそのあたりに不足感がある給水給湯よりも循環系統のように見える


利用者として今後も時々見ていこうと思う、やはりよその施設をときどき見ることが重要ではないかと思う


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by plus-plan | 2015-02-18 14:08 | ふろのこと

年末年始の温浴施設

またまた年末年始がやってきた 今年は26()が仕事納めとなり、15()が初出のところも多くなりそう、通年だと12/2829に仕事納めで1/4または1/5が初出というところだから23日休日が多いと思われる


日帰り型温浴施設は年末年始が年中で最高の集客を果たすことは知られている


しかも休日が多いということは多少分散することも考えられるがこの期間の絶対数としては多くなる

この機会に普段あまり日帰り温浴施設を利用しない人にも利用されることがあるのだから「ああええもんやなあ」と思ってもらう工夫をしたいところ


それによって、一年中少しづつ利用してもらえる回数が増える、この積み上げが大きい


芋のこあらいの風呂は不満ばかりがつのり、「もう来ない」と決められる。だからこの時期すこしでも頑張って、良いと思うことよりも「悪くない」ことのほうがイメージが近い

ことしもずいぶんお世話になった方々に御礼を申し上げますとともに来る年もどうかよろしくお願いいたします


この場をかりましてごあいさつ申し上げます


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by plus-plan | 2014-12-26 15:01 | ふろのこと

水位計

液面計と言っている電極式水位計だが浴槽水が連通して水位が減れば電極により信号を出して給水し一定水位に達すれば給水停止するという単純な浴槽水面制御の方式である


浴槽循環濾過機が出現して同時にこういう方式が普及したと思われるし今も多く採用されている

満水位置を少し上げれば人が入ると浴槽があふれ、減った分補給される仕組み

だから多くの人が入浴すれば溢れる量も増え、新しい水が補給されるから比例的に浴槽水水質が保たれることになる


しかし満水位置を下げればほとんど溢れない風呂になってしまい新水は補給されないということが起こる

ここはやはり経営者運営者のデリカシーに頼るところとなる


ちなみに公衆浴場法の各県条例では浴槽水の換水や滅菌方法に関する規定はしているが補給水量の規定はしていない

補給水量を増やす営業をすれば換水規定以上に浴槽水は保たれると思われる

しかしまああふれた浴槽水は加熱し、下水道料金など費用がかかり、単純ではない

この液面計が動きの少ない水がここに溜まるということで不衛生であると保健行政から指摘されているケースがある


しかし現実の施設では液面計のように死に水が完全にない状態を作り出すことは不可能に近い 連通管や濾過系統の配管があり、タイルや石の仕上げ材ときりがない 滅菌薬剤が届かないいわゆる裏側も多い

すこしでもより完全に近く持っていくかということだと思われる


そのためには、先ず建物浴槽配置、機械室配置や仕上げ方法や配管経路、機器レイアウトをどういうふうにつくるかという計画と入念な施工をするかが重要だと思っている


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by plus-plan | 2014-11-11 10:04 | ふろのこと

洗い場のこと


入浴施設にとって洗い場ほど重要なものは無いと思っている

野湯のような浸かるだけのところは洗うも何もない、温泉地の共同湯でもあまり洗うための設備を設けない

温泉入浴を売りにしているところでもあまりちからが入っていないところも見かける

一般的に有料入浴施設ではこの良し悪しによってずいぶん優劣が分かれる

優劣は何によるか

腰掛と桶を置く台などとカラン器具、鏡、照明の位置関係が快適であること、腰掛が高いのに桶の台がなく床に置いて利用するものなど片手落ち 腰掛が低いと立ち上がるのが厳しいだから、使用する腰掛の種別によって大きく寸法が制限される

洗い場まわりの広さも影響はある

隣との距離、反対側の洗い場との距離そして間仕切りの有無 効率上狭くしたいが限界寸法が存在する 利用料金体系も影響する

そして致命傷となる清掃対応のしやすさも検討しなければならない、間仕切りの有無によって清掃作業量がずいぶん差が出る

排水の位置と溝の作り 蓋の有無


カラン器具についても吐出量が不満なく温度が安定し、故障の多い部位なのでメンテナンス対応も簡単ではない これはカラン器具の問題というより給湯を含む設備方式に影響がある根本的問題に行き着く


洗い場はいくつ必要なのか浴槽配置との関係はどうなのか、そもそも建物はどのように構成されるのかと施設全体のありかたを俯瞰しなければ、洗い場のことは十分なことが言えないのである


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by plus-plan | 2014-10-29 19:24 | ふろのこと

40期を迎える

弊社設立197592日なので201492日に新しい期は40期に至っている


ここまで来たかと感慨深い


私個人としても当社設立期から参画して1995年代表取締役就任 19985月に親会社の㈱大一が倒産だからそれから16年を経る さらに西区北堀江移転(現在の住所地20015)13年を経る


大一の子会社時代が前半半分以上の期間を占め、そこまでは設計事務所というより設計部門であり続けた

今も他のゼネコン設計部門の人たちと協業することがあるが想像以上に内部制約がありそうに見え、当時のことをよく思い出す


1998年以降はそういうものから解放される機会となった


しかしことは単純ではなく温浴づくりに関する従前のノウハウから簡単に逸脱できない、当方に対し客先もある程度従前からの継続しているモノづくりに対する期待も当時あった


かなりの期間を経て、そういう拘束されるものから変化してきたのを感じている


そうなれば裏腹に業務量が安定的に確保できるとはかぎらず、十分な契約条件で満たされることもなかなかなく、安穏と過ごすことができた時期などほとんどなかったと言える 何とか会社運営を継続することが重要ではないかと思い続ける日々である


設計事務所は、過去つくってきたものが看板であり続ける そして人つながりである だからずっと綱渡りのように人でつながっている いまはあまりお付き合いいただいていない人もいるし、頻繁な人もいる


実質16年、しかし40


さまざま関わってくださりお世話になった多くの方々に感謝をしながら

騒がず静かに思いにふける程度にしよう


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by plus-plan | 2014-09-03 18:16 | ふろのこと

公衆浴場の規模感

コンビニがちょうどよいと感じる理由はなんだろう

大型ショッピングモールでいろんな店舗があっていくつかの買いたいものを探す、必要なものにもよる、コンビニで揃うものは車を止めてあるいは住まいの近くのコンビニで買う 結果的に全国何万店のコンビニ対ショッピングモールの売り上げは拮抗している


大型ショッピングモールに対抗できるのはコンビニや小型食品スーパーだけと言える

ショッピングモールの盲点とは大きいことだろう


話を転じて

大きい温浴施設は不利な点が多い(当たり前だが有利な点も)ことを突き詰める必要がある

風呂や熱気浴、洗場の数を競うことが大規模につながる


一度に多くの人が収容できることである、ところがこれが弱点になる


入浴はレジャー、娯楽か生活行為の一部かまたその両方か利用者のスタンスだろう、あそびなら大きく複雑で多くのものが存在することが魅力になるし、目的が明確なら最小限の施設があればよい


共通して利用率の高いのは露天の風呂、主浴槽か炭酸泉、露天風呂サウナと冷水風呂そして洗い場に絞られるそれぞれ巨大なものは必要なく適度なものが適度に組み合わされればよい、そこそこの規模なら往来が長くない利用動線に配置されることで大型施設より魅力あるものがありうる


昨今大きな施設が多くなり大量集客をしているが、大量の客が館内の長い動線を往来するため非常に不快な場合が多い

日常生活の入浴では脱衣から入浴、洗体、休憩も含めわずかな動線距離で済む、そこに家庭風呂では味わうことのできないサウナ水風呂露天風呂などを加えると考えれば巨大規模にせず快適な範囲に施設を収めることが出来る

風呂の種類や岩盤浴の室数を争うより必要なものを必要なだけ用意するほうが利用の仕方により快適な場合が多い

和風旅館の夕食で食べもしない山ほどの料理を並べてこれでもか式の豪華料理を提供される側の不快感に似ている、必要にして十分な適度感のある施設が新たに認知され、既存施設でこれに当てはまるものやまたこれからあたらしくつくられていくことも可能性を秘めている

やはり多様化だと思う


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by plus-plan | 2014-08-30 18:20 | ふろのこと

末期的様相

スパ銭はいよいよ末期的様相を呈してきた

健康ランドやクアハウス、ラドンセンターがまだ建設されたり、盛業中だった時に大型銭湯郊外型銭湯などとスーパー銭湯が産声を上げた

健康ランドなどの入館料金が2000円だったところへ500円の入館料金で、あまり風呂に遜色がない利用が可能だったのだから、新鮮だった

所詮「ふろ」だから安く利用出来たら優位性があって当然。市中の一般銭湯とは全然違う(と映った)だから一般公衆浴場料金より高価でも受け入れられたし、もう銭湯は利用したこともない世代の時代になりつつあった


初期極楽湯ややまとの湯に特徴づけられるように、大量集客低単価が標準で、飲食リラクあかすりなど備えるが休憩スペースなどは食堂と兼用にしたりしている

短時間で施設を利用し、大人数を入れる、売上よりも集客数に重点を置いた施設づくりが行われていた


いまもそういう流れのままで運営されるスーパー銭湯が中心的存在と言える

2000年代に入りスーパー銭湯の数そのものが飽和状態に近づき、全く新しい商圏開拓は無くなり、少なくとも一定の既存商圏に割り入らざるを得ず、新設施設はそういう既存施設とどのように差別化するかが重要な要素になってきた


そこで初めて金太郎あめのようにどこでも同じ施設をつくれば大量集客が可能という図式から業界が脱却する


やっと、その場所や環境、商圏などを考えて個性的な施設が出来上がる環境ができるのである、多様化がはじまりどこでもスーパー銭湯とはひとくくりにしにくいくらいになってきた


ところがもう一つの考え方が出てくる、大型化である


個性的な内容をもったものよりも規模が大きい、健康ランドの再来ではない利用料金もあまり変えず二倍三倍と大型化することで差別化を図ろうとする施設が出てくる


そして、利用料金設定がさまざまになってきた

安く、大量集客で差別化、高く、そこそこの集客で差別化と大型化の中で別れる

高くの中には入館料金をあげて、施設本体の充実化を図るもの、付帯別料金施設を充実させるものとに分かれる

浴場料金と別料金型の付帯するものは飲食に特徴を持たせるもの、別料金岩盤浴サウナ、リラクゼーションエステ、スポーツクラブ併設などとなる


本体料金を充実させる場合は、滞在型に耐えるよう休憩室仮眠室寝転びコーナー、漫画PCコーナー、広くは浴場サウナ脱衣などに余裕がありゆったりと入浴を過ごせるのもこのうちに入るし、露天風呂浴場が雄大な借景があるのもこれに属する


大きく方向が分かれるが、中間的なものも考えられるし、商圏や競合店ロケーションのあり方によって最も適したものを見つけるというごく当たり前のことが実施されるようになってきたということである


しかし、過大投資商戦を始めると、そういう資本同士が激突し、さらに過大にモノづくりをしようとして、スーパー銭湯がスーパー銭湯ではなくなり終焉を迎えることにもつながる危惧を持っているところである


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by plus-plan | 2014-07-04 09:45 | ふろのこと

排水浄化装置

最近、いくつかの取り扱い会社が排水を雨水レベルまで持って行って水路河川に放流ができると謳う装置をスパ銭などに売り込んでいる。

もちろん一定の条件を満たさないといけないが、温浴業界の悩みどころを突いている

どこも排水のための費用が占める割合が大きくなり、さらに上昇傾向にある

使用水などはまだしも、下水排水と燃料費、電力費が御三家と言える

この排水浄化装置はすでに二件の実績があり検討中物件が複数あるという

下水道というものは行政にとっては整備すれば地域にできる限り使ってもらいたい、使われなければ成立しないインフラである。

協議した行政などは対応がどうなのか判断が分かれるところが多いとおもう

事例が多くなれば否定できづらくなるだろうから飛躍的に増える可能性も秘めているし、否定する明快な根拠を示せば全く逆のこともありうる、しかし実例の二例は存在する。


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by plus-plan | 2014-05-29 10:02 | ふろのこと

スーパー銭湯の大型化


ごく最近オープンするスパ銭が極端に大型化が目立つ 弊社ではそういう案件を請けることができていないのだが、市場が競合他社があるところに出店するしかなくなりつつあるので、既存周辺施設利用者を集客しようというのが大型化の理由と言って過言ではなかろう

施設が新しく周辺施設に無い内容や差別化を盛り込んでさらに大型化をするから高単価且つ大量集客が可能になるはずという考え方

主に最近までは差別化を施設の魅力度をあげることと省力化などで実現しようとしていた それは計画規模に大小があり、大規模でなくとも相当の売上を可能にすることだった
しかし、大規模施設は他を圧倒する

小規模の銭湯がスーパー銭湯の発祥時代に脅威であったのに近い
落とし穴は大投資となること、ランニングコストも大きくなるが、案外浴場は小ぶりに抑えているところが多くこの点抜け目ない
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あとは極端に上げられない入館料以外の売り上げをいかに上げ、平均単価をあげることだろうか
過去に健康センターやラドントロンセンターが流行り廃れた これも大型化乱立とスーパー銭湯の台頭が起こり廃れていった 一部継続しているところも残るが多くはない

競合化対策のために大規模化する、そして固定費人件費が大きくなる さらに売り上げを維持しなくてはならない 利用者の利用頻度を上げたり固定化のための割引や回数券の廉価販売など実施という循環が起こる危険をはらんでいる
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by plus-plan | 2014-02-21 10:16 | ふろのこと