風呂あれこれ PartⅡ


温浴施設の設計を手がけて40年、風呂への思いを綴ります。
by plus-plan
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
カテゴリ
以前の記事
リンク
お気に入りブログ
最新のコメント
最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

カテゴリ:ふろのこと( 81 )


年末年始

年末がなんとも間抜けな感じに近年なっている
休日が多くなって稼働日が少ない。
もう年始のことにしましょうとなってしまう
ところが年始は年始でいつから?と足並みが揃いにくい

温浴施設や営業施設にとっては稼ぎどきで、年間最大の多客時をむかえる
比較的気温水温の低いときにピークを迎えるのだから施設は最大負荷を強いられることになり、あちこちでハードもソフトも悲鳴を上げることになる
ある程度入場制限を加えればうまく回るのだが、やはり普段芳しくない売上をここで稼がねばと思うのもわからぬではない

駐車場で待ち、フロント券売機でならび、脱衣箱が空かず、洗い場が不足し、サウナが座れず、浴槽水がなんとも言えない状態になり、床やマットが濡れ、休憩室の居場所がなく、注文した食べ物がなかなか出てこず、精算に時間がかかる。

温浴を滅多に利用しない人がこういう時にたまたま来訪することがあると、せっかくほかの閑散時期を埋めてくれる利用者を手放す。
だから係員みんなで年末年始の時期、利用者が不快にならないように過ごして帰ってもらえるよう年中でいちばんの努力を願いたいところ。
[PR]

by plus-plan | 2012-12-21 10:17 | ふろのこと

38期

弊社も設立1974年9月2日で現在38期になっている
現在の所在地に移りすでに11年になる

考えてみれば 設立初期は阪神間の銭湯のリニューアルや建て替えなどが主なしごとであった
当時建て替え新築した浴場が今も営業しているところもあるのだが、廃業施設もずいぶんある 30年も経つと一般建築物よりも条件が悪いから老朽化が著しい いまどき再投資をされる銭湯はほとんどないから廃業することになる 先日大阪市内で賃貸共同住宅を銭湯跡地に建てられる話があり、聞くと弊社で設計した物件でもう30年くらいは経ており他の用途に生まれ変わるのだからよい いささか寂しいが

そのように銭湯が減り、スパ銭などその他の公衆浴場が増え続けそれも数年前から頭打ちになっている
今度は初期のスーパー銭湯がもう20年くらいを経てきているから老朽化による対策が不可欠になり、廃業か建て替えか事業転換などを迎えることになる
しかしその他の公衆浴場営業は底地を定期借地としている場合が多く再契約をしなければ営業継続できなくなることも大きな要素である 銭湯は自己所有地の場合が多いのでそういう年限に縛られない

機会をつくってもう数十年も前の設計させてもらったふろめぐりをしたいと思うのだが ずいぶん減ってしまってるからはやくしないといけない
[PR]

by plus-plan | 2012-11-29 18:13 | ふろのこと

新規オープン温泉施設

アクアイグニスという温浴と飲食パティスリーがミックスした施設が23日オープンしている 
15億かけたと書いている

湯の山温泉手前、もともと湯の山温泉のはずれのように湧出量の多い片岡温泉というのがあったそうな

源泉はこれを利用しているのか

濃尾平野南西部のあのあたりは温泉が湧出する地域で高温泉が大量に出る
掛け流しの風呂はある意味当たり前で珍重されることはない ちょっと残念

浴場周りと露天風呂がよさそう 
しかし資料がない
あずまやもひょっとすると鄙びたよいものかもしれない

事業牽引者はパティシエ、共働者が料理人、レストランパティシエに温浴というちょっといままででは考えにくいパターンだが、飲食に大いに自信があり、これで集客売上の核を成すのであれば魅力ある施設になるような気はする

やはり足を引っ張る部門があるとうまくいかないと言える

だけど、魅力的な飲食に風呂は一定の評価が下るだろう

それでも苦情を言うなら600円の利用客が客単価をあげる客とは考えにくいのではないか、風呂上りをゆっくりと過ごす、滞在時間がゆったりしている、そういう時間消費をする利用者をあつめ、繰り返し利用されなければ15億円投資と固定費は回収不可能ではないか

要らぬ心配であればよい
[PR]

by plus-plan | 2012-10-25 15:40 | ふろのこと

原発建設に伴う温浴施設

山口県の原発用地免許切れだそうな 要らぬ心配と言えばそうかもしれないが温泉利用施設はさてどうなるのだろう

1000mも掘削した温泉の泉温もあまりなく、固定費の過大な施設をどう維持するのだろうか

以前にも書いた

しかし原発ができないとなれば町民によってささえるしかなくなるのではないか

3千人くらいのまちで、仮に千人のひとがリピーターになって支え週一平均利用だと140人程度の利用で、年間5万人の利用ということになる

施設は20万人くらいのキャパは持っているから水光熱費のうちの固定部分は規模や浴槽容量によって決まるからやはり利用者、売り上げが少ないと赤字ベースになってしまう

だから利用者数に見合う施設をつくらないと、いくら資金があるからといってもいくらも持たない

つくったものは減築など非常に難しいから行くところまで行って耐えられなくなるというのが各地のそういう温浴施設である

これはいくら言っても直面しないとわからないのかなと思う
「年間20万人の利用があるかもしれない」というなにやら幻想めいたわずかな可能性があるかぎり
f0230744_1031317.jpg

[PR]

by plus-plan | 2012-10-06 10:31 | ふろのこと

富山の総湯

 氷見市に北陸各地の温泉街で言う総湯がオープンするそうな

数年前、富山近辺の温浴施設を調査した時になんと温浴支持者の多い地域だと思ったことがある。外浴(外食に類する意)比率がたかいというのか。

氷見市は古くからある温泉地域とは言えない
「総湯」には違和感を覚える

市条例で入湯税が日帰り、宿泊も同様に150円/回とある
一般公衆浴場と共同湯は免税

本施設は600円で一般公衆浴場(富山400円)とは違うし共同湯の歴史定義とも大いに乖離する

もしも氷見市で民間が温泉利用で類似施設を開業しようとしたらその他の公衆浴場扱いとなり、上下水道料金や税、とくに入湯税150円は課金されるなど不利な扱いを受けると思われる

もっと言えば、既存の周辺競合施設がかなりあるのだがそれらへの影響が大いにあると思われる 民業圧迫だろう

しかもこの施設が「総湯」を名乗り、共同湯として入湯税を課金しないとなれば迷惑で違反でさえある

入湯税は市議会で決定し、本施設の計画も市議会が決めているはず

施設はホームページで見るかぎり昨今のスーパー銭湯そのものだから、山代、和倉、片山津、山中など総湯を名乗るところは銭湯料金を踏襲し、スーパー銭湯とは違う共同湯としての内容を持たせていることをおもえばこういう指摘があるだろう
[PR]

by plus-plan | 2012-10-04 10:24 | ふろのこと

入湯税納税違反

季節が進んで朝ジョグ時間がもうかなり暗いうちのことになってきた。また明滅灯を付けなければ。たまに後方から追い抜いてゆく怖い自転車に轢かれないように。

夜明け前はもうずいぶん涼やかな風が吹く、やっとこの季節がやって来た。
次の長い熱い季節はどのように越そうか。
f0230744_15502251.jpg


先日尼崎の健康ランドが入湯税納税につき違反があったことがニュースになった。

他市でも温泉利用の範囲や仕方によって入湯税の課金について曖昧な解釈適用をしているかのような回答を得たことがある。

条例違反は非合法である。
それぞれの市町村の事情を考えて議会決定したものだから従わなくてはならない。

こういうことによって入湯税というものに対する認識を広く行政者だけでなく利用者にももたれることが重要ではないか

同市の極楽湯は当初その他の公衆浴場料金設定をしていたものを銭湯料金にした。
一般的にスーパー銭湯健康ランドなどで営業していたものをを一般公衆浴場営業許可に変更することは至難と思われるが、入湯税課税されるならこのほうがまだましという判断があったのだろう。

それほど難しい課題だと思う

非合法にならず継続するために苦労をされているものと思われる

入湯税課税市町村では低料金の共同湯、一般公衆浴場かまたは非常に高額施設かどちらかを選択することにになってしまう
[PR]

by plus-plan | 2012-10-02 15:53 | ふろのこと

和歌山野半の里

和歌山野半の里が自己破産8/26事業停止したそうな
平日対策がカギとも思われる。足元人口より離れて人口があるから平日の繰り返し入浴者が少ないという土地柄と思われる
4億/年売っていたらそこそこやれると思うが 追加投資が過剰だったか 

それにしても素敵な施設だったのに。
酒造所の建物や小物を魅力アイテムで使い、いくつかの温泉をブレンド利用したり掛け流しの雰囲気作りも工夫をして、箱根天山などをよく見ているのだろうと思った

競合としては岩出の幸の湯が効いてるかな。

一般人から出資させ、利息入浴券を配る方式、高配当により無料入浴者がどんどん増える。固定費経費は利用者が増えれば比例的に増えるから経営は苦しくなるという図式ではなかろうか
もう一回行ってみたいと思っていたところだった
f0230744_17155296.jpg

[PR]

by plus-plan | 2012-09-01 17:16 | ふろのこと

テルマエロマエ

たまに中高年者割引の効くシネコンへ行く。シネコンはかつての映画館とは異質に見える。
割引はありがたいのだが若い人はそれほど優遇せずにいるのはずいぶんこそばい感じがするが。

権勢を誇った大規模なローマ浴場が映画に登場するのかとおもえばそうではなく、ローマ風のジオラマ風呂と日本現代銭湯の主人公浴場設計技師のスペースとタイムスリップによる風呂のアイデアをテーマにしている。
建築設計技師ではなく浴場設計技師とは今まで聞いたことがない。
このテルマエロマエによりしばらく建築設計技師ではなく浴場設計技師という職業が社会的地位を得るかもしれない。
当社にまさにこれにあてはまる
これはローマ時代特有の職業と言えるのではないか
映画のようにケロリン桶やフルーツ牛乳のアイデアでなくローマでは各都市に大規模で立派な浴場が存在したことは知られている。
それ以降の歴史ではそれほどまでに浴場を扱った例はあまりなくだからいわゆる建築設計技師の一部の業務であったというところで浴場設計技師という概念が実際に消滅していったのだろう。

こういう時代機会はどうあれちょっとしたことでブームを引き起こすこともありうる。
コミックの原作が売れて映画化した経緯もあり映画も好調に集客しているらしいから変化の兆しが見えるかもしれない。

高齢者は別として中年以下子育て世代はあまり習慣的銭湯経験もなく新鮮に映っているような気はする。
温泉や岩盤浴の疲労回復や治癒効果のシーンも悪くはなかった。
[PR]

by plus-plan | 2012-05-11 15:40 | ふろのこと

二つの源泉

たまたまこのお正月に訪問した福島県で再度同様の地域の温泉入浴の機会があった。
さすがにゴールデンウイーク、寒い春とはいえ高所であっても有料道路は開通している。積雪で自動車が行けなかった土湯峠の赤湯温泉露天風呂に行ってみたかった。

重機で整備している急坂を下り到着。
駐車場の舗装も十分ではない。
f0230744_15501357.jpg

泥靴になりながら宿泊フロントで申込み、料金を支払い入浴。

建屋内浴場のふろと、独立した露天風呂があり、二種の温泉が楽しめるという。
あまり時間に余裕がないため快晴の露天風呂に入浴。
濁り湯の白湯。
f0230744_1550497.jpg

白濁成分は硫黄系ということになる。
室内浴場は赤湯だそうだから違う泉源からのものである。

男女対称に3m角の浴槽があるのみ。
吐出は木製樋から半分水中に注がれる。
概ね20㍑/分の吐出だから大したことはない。そう熱くもないが大量に吐出させると熱くては入れなくなるだろうからバルブを絞っているのだろう。
放熱からするとそんなものだろう。水深からして合計10トンの浴槽で合計40㍑/分の補給だから4時間で一回換水の補給水量となる。夜間もずっと供給しているとすれば6回/日程度。
概ね5℃/時間くらいの放熱と考えられる。
何人もの人が入った形跡がないのだが、浴槽内で熱いぬるいの差がなく、入っておられた先客がよく混ぜてくれていたのかもしれない。
しかし湯はまとわりつくような粘度のある温泉水で気持ち良い。
陽気も手伝って裸体を高原の空気に晒す。うーん。

矢張りこういう環境にある温泉は有利である。
しかし到達までにすさまじい労力を割かねばならない。
都市近くの人口集積近くにある温泉はそれはふと温泉浴が可能なのだから高原の温泉とは違うものではある。
ここには脱衣場もなくパウダーコーナーもトイレさえない。当然カランもないからタオルをゆすぎ絞るのも温泉。
しかも銭湯などより高価。
だけど利用者は文句は言わない。
[PR]

by plus-plan | 2012-05-04 15:51 | ふろのこと

温泉セミナー

二十数年前に設計させていただいた大阪松原市の温浴施設の会議室で温泉がらみのセミナーがあり参加させてもらった

温泉の新しい発見であった 温泉分析書の見方が変わるような気がする

施設計画上必要な湧出量と温度が我々にはもっとも重要であったのがそのことには触れもせず、ひたすら含有成分の量の多寡と泉質効能にほぼ終始し、そういう見方をするのかと思った

まあ温泉施設利用者からすれば効果効能が重要かもしれない

しかしずいぶん久々に施設利用させていただいたが、温浴にとって20年はながい

老朽化は否めない

メンテはされているし、改装など手も入れられているのだが古いということは魅力を増していくということとその反対のことが同時進行していくような感覚

でも元気に運営が継続されていることが何よりであった
[PR]

by plus-plan | 2012-03-28 10:20 | ふろのこと