風呂あれこれ PartⅡ


温浴施設の設計を手がけて40年、風呂への思いを綴ります。
by plus-plan
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カテゴリ:ふろのこと( 81 )


リバティの閉館

岸和田リバティが2月末閉館だそうな
所有者運営者がずいぶん変更があっていまは万葉倶楽部。

24年というから平成とともにあったということ。

良質温泉があるので使わないのはもったいない。
どういう事業が今後すすめられるだろうか。
万葉倶楽部的施設に建て替えることもあるだろうか

それにしても24年とは短命だと言える。 
償却も終了していない。

これも想像するに固定費がかさむのではないかと思われる。
客単価集客数も下がる傾向だろうが、固定費がじりじり上がるのが一番効くのではないか。 
 
空間容積の大きさ、大きな浴槽などの放熱負荷、上下水道料金と岸和田市の入湯税課税が重い。

100人以上の従事者が仕事を失うことにもなるだろうし、継続する選択肢はないだろうか。

しかしそもそも人件費を含む経費の掛かる施設であることが閉館の条件になるのだから痛し痒しだということだろう
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by plus-plan | 2012-02-28 10:38 | ふろのこと

またまた共同湯のこと

あらためて草津温泉共同湯について思う
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草津温泉の各共同湯などを見たり利用させてもらったりした。
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豊富な湯があり井戸などが要る洗い場カランもないから源泉供給するだけだから無料でよいのではないかと思うかもしれないが、清掃時間には清掃し、夜間は照明も点くし便所も備えているから水も電気も必要。
もちろん清澄に保つには清掃のひとも働かねばならない。
老朽化すれば修理、建て替えなどがたいへん。
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だから他の地域の温泉共同湯では外来者を有料化し、値段も上げる。
草津では無料。
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おおよそ徒歩数分以内に一軒ずつあるから200m四方で1.6㌶だから300人くらいで一軒だろうか。
18軒あれば5400人くらいが町なかに住んでるだろうか。
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全部が共同湯生活をしているかどうかはわからない。だけど利用している人が多いだろう。要は生活に必須の昔からある共有浴室と考えるのが正しい。
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これを外来者に有償で提供するのもお尻がこそばいだろう。
白旗の湯や地蔵の湯は確かに観光土産のようなスタイルになっていて、草津の誘引理由になっている。
しかしそれら以外は違うひとびとの生活そのものと言ってよい。
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銭湯でもスパ銭でもそういう共同湯的色合いをもっているところもある。
だけどシャワーがあり洗い場カランは必須というのが違う。
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ここの共同湯ではカランがないから湯舟の湯をかいだして体を洗うかまたは洗わないで浸かるだけ。洗髪洗顔などは不可能に近い。生活の湯としてはその辺がつらい。結局地元家庭では浴室カランシャワーを設けるところが多いのだと思う。
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by plus-plan | 2012-02-04 15:55 | ふろのこと

甲子温泉大黒屋大岩風呂

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これもまた行きたかった甲子温泉大黒屋の大岩風呂に浴することができた。

ここは混浴というがとても女性は入れないだろうと思われる。
脱衣場が大空間の浴場の一角で風呂に入りながら入ってくる人や更衣しているのが眺められる位置関係にある。

目隠しや、脱衣コーナーにもう少し配慮があれば入る人もあるかもしれないが現状ではほとんどいないと思う。

それと湯が無色透明なので浴槽内までも見える。濁り湯系だと入ってしまえば安心感もあるのだが。
ここを混浴営業するのはやっぱり無理かなと思われる。

浴槽の底が岩が露出したり、穴になってるところなど補修をしてかなり起伏があり、深くて1.3mくらい、浅くて1mくらいとかなり深い。
概ね80㌧くらいの湯量か。
まえからよく考えていた立湯そのもの。水深のあるところは水圧が強く、下半身を抑え込むように入浴できる。

側面の天然岩から浴槽に温泉水が流れ込むようになっており、源泉を神と崇めるように設えている。
吐出量が60~70㍑/分くらいとそう多くないのと高温ではないため浴槽全体の温度がぬるめ。湯口近くが少し高温なのでそこに陣取る人もいた。

木造のそれにしては結構大きなスパンをキングポストで飛ばしている。これはこれで雰囲気があり好感が持てる。湯がぬるいこともあり、暫らく入っていてもほてらないから側面の窓は閉めている。
だから木構造が大丈夫かなと思われる。

こういう構造をまもる知恵が存在すると思う。一般的な温泉共同湯では湯舟に高温泉を供給し常にあつめの設定で、発汗するから窓を解放調整し室内はほとんど露天風呂のように外部と変わらない条件にしていることのほうが多い。
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by plus-plan | 2012-01-24 11:13 | ふろのこと

飯坂温泉鯖湖湯

ずっと鯖湖湯に来たいと思っていた。

飯坂温泉はかなりにぎやかな温泉地と思っていたがずいぶんまちなかに人が少ない。
波来湯近くの廃墟化した非木造旅館が川沿いに目立つ。寝具倉庫になった窓に変色布団が目立ったりする。
早々に撤去したり片づけたりしないと全体の寂れ感が強調されてしまう。
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鯖湖湯は飯坂の看板の役目、波来湯は新設で洗い場まである。その他7軒は地元共同湯というところか。

鯖湖湯は混んでいた。
ちゃんと券売機ともぎり番台がある。
大空間に脱衣ゾーンと浴室が一体的空間になっていてそこに15人くらい。
浴槽に6人ほどいたがもぐりこんだ。
温泉吐水の補給水とホースで水が給水される。ホースの周りはさすがにすこしぬるい。子供を入れる親がホースのところを占有していた。
ほかもそうたいして熱くない。43℃くらいだろう。
鯖湖湯は湯が熱いと書かれていたように記憶していたのに拍子抜け。

ここは観光入れ込みと地元人の数が拮抗していそう。
共同湯としては大空間であり、大きな湯気抜き腰屋根と周囲は全面的にガラス建具で解放調整できる。
換気のためこういうところはほぼみんな寒い。
浴後に快適なのを優先していることと、木造建屋の保全だろう。つねに高温湿潤になりがちなのを回避する。
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by plus-plan | 2012-01-23 14:28 | ふろのこと

熱塩温泉下の湯

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駐車場をみつけて車を置いて、通った人に「共同湯はどこでしょう」と聞くとすぐそこ。目の前の商店で200円のふろ銭を支払うことも教えてくれた。
建物に入るといきなり脱衣場。
奥側がカーテンで仕切られ女性用になっている。
わざわざめくる人もいまい。

ひとり脱衣場で窓を開けて喫煙しているのがいる。タバコ臭は狭い浴場で広がる。
風呂上りは暑く、入浴前は寒い。やはりこういうところでのタバコはよくないなあ。

ふろに入ってると先ほどのタバコのひとが横で浴槽に入ってくる。源泉をなめていると、しょっぱいか、大塩裏磐梯温泉はもっとしょっぱい、煮詰めて塩の収穫をするなどと話しかけられる。
私が地元人ではないことを知ったら、そらわからんでしょうと。
お先に出ますと言って出てしまった。

ふろも男女の仕切りがさあ1.6mくらいの高さとかなり低い。ちょっと背の高い人なら見えてしまう。でもだれも見ないだろう。
ふろは満員。
土間に二人浴槽に3人。土間が狭い。女性のほうも同様にひとがいるらしい。
もうキャパいっぱい。
しずかなまちで高効率に利用されているこういう施設はよい。
しかしこういうふろが居住している徒歩圏にあったらとうらやましい。
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by plus-plan | 2012-01-21 10:21 | ふろのこと

土湯峠の温泉

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鷲倉温泉
土湯温泉の案内所で営業していることを聞いて、あまり予備知識なく土湯峠の日帰り対応温泉を訪問してしまった。
赤湯に行こうと国道から分岐を下ろうとするも結構急坂で除雪が十分でなく、残念ながら途中で引き返して鷲倉温泉のふろを体験することにした。

宿泊者は結構いるように思えたが時間も昼前でひとり入浴者が居ただけでほとんど独り占め状態だった。
ここは各宿泊施設が自家源泉を持ちそれぞれがその魅力でやっている。

周辺は高所で多い時は玄関からの進入も雪よけをみると、苦労するくらいの積雪がある場所の様であった。高原レジャーの宿泊か、湯治場っぽく利用されるのかわかりにくい感じである。

ともあれふろが長い建物の両端にそれぞれあり、脱衣浴場は別にあるからいったん服を着て再度入浴をしなければ両方を味わうことはできない。

硫黄泉のほうに先に入る。
補給水量(50㍑/分程度)が多く薄茶色のやはり少し高温に設定されている。

窓の外は雪。
無雪期には露天風呂へも行けるようになっている。いまは雪に覆われる。

浴槽は5㌧くらいあり大きく感じる。

5分くらいで発汗する。

こういうところはやはり浴衣とどてらの組み合わせが便利だと感じる。
暑ければどてらをはだけさせもできるし、だいいち脱ぎ着がほんのわずかの時間で可能と恨みながら普通の服装を一旦着て反対端の露天風呂に行く。

下駄をはいて雪の中を素足で行く。

よく見ないで履いた下駄が濡れていた。すぐに足が凍りそうになるがその先にふろがあると思いうかべてあわてて脱衣をし、かぶり湯をして入浴。こちらは湯が透明で温度も低い。41℃くらいか。そこらの石は茶色黒色に着色している。
酸性緑礬泉という。まったり感のある湯。
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野地温泉ホテル
ここは宿泊者のみならず日帰り利用者もずいぶん多い。
駐車台数もも先ほどの鷲倉温泉と比べても。

ちょうど男女の入れ替え時間前後で男女専用ではない風呂に全部入浴できた。

まず天狗の湯に入ってから男女が入れ替わり、千寿の湯、露天の鬼面の湯。

同一源泉だから環境が変わるだけで温泉は変わらないのだが、千寿の湯は3槽に分かれて源泉側から温度が下がるように工夫はされていた。

草津の大滝の湯の合わせ湯ほどの温度差はないのだが。
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by plus-plan | 2012-01-20 10:30 | ふろのこと

岳の湯

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岳温泉岳の湯
お正月のあさの開店からいくらも経たない時間に入らせてもらったのだが、地元の人たちがなにかの作業をこなすようにもくもくと体を洗い、入浴し、土間でくつろいでいる。

こういう静かな湯の音とカランの吐水音だけの状態はなんともよい。

それでも男子浴室に8~9人いる。
浴槽も大きくなくあまり余裕はない。
高齢者ばかりでもない。

私のような物見遊山の客はいなく見えた。
いつもするように浴槽のふちの土間に湯を流し、そこにへたり込んで掛け湯をさあ10杯くらいケロリン桶でかぶる。

ここも湯が重みのある濃い液体を感じる。

少し高温だが徐々に慣れる。浴槽水はよく撹拌されており、沈み込むとジンジンと体に入ってくるようなあの感じがすこぶるよい。
吐水量は概ね40~50㍑/分程度。浴槽が2.5㌧程度だから1時間に一回くらいの換水掛け流し量だろう。湯口で温泉水を口に含むとやはりかなり酸味が強い。これは歯の充填金属が変色するくらいかもしれない。

ちゃんと番台があり、1回はいるのは300円だが宿泊も可能だそうで、自炊湯治も可能だそうな。
こういうところで一日何回か温泉入浴しながら粗食を自炊して過ごすことができると魅力的だと思う。

連泊に耐えるリゾートを目指すことに実は通ずるのではないかと思うことがある。

近い将来、こういう場所は日本になくなってしまうのではないだろうか。
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by plus-plan | 2012-01-18 15:29 | ふろのこと

高湯温泉玉子湯宿泊

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玉子湯で
以前にも言ってることだけど
和風旅館としての玉子湯の豪華部屋食が半分どころか三分の一程度しか食べられない。そして豪華食事を提供するのだから二食付き宿泊単価が上がりますというのがやりきれない。施設の老朽化が否めないし設備もやっと不満ではないというレベル。

そして入浴施設が魅力の旅館で時間と部分を切って日帰りに提供もしている。有名だしそれ目的で来訪者も多いことと思われる。

宿泊飲食と風呂がかみ合わない。

私的なことだが高齢化とともに普段から粗食化しつつある。
どんなものがおいしく食べられ、過不足がないのか、そういうことが生活の価値観になっている。
ひょっとするとそうかもしれないなあ。

適度に睡眠をして適度に働き、無理ではない程度運動をしてそして丁度良い程度食べる。それでも病気はするかもしれない。

でも玉子湯の部屋食をしょっちゅう食べたら間違いなく病気するだろうと思う。そういうことを提供する側は考えないのだろうか。

考えないだろうな。

経営者はどうしたら客単価がとれるかのほうが重要なのだろう。

この種のところはリピーターにはならないひとが多いと思う。
また機会あればあの温泉水には浸かりたいとは思うのだが。宿泊者にはどうも。

玉子湯宿泊の前日に裏磐梯のホテリアアルトの宿泊者になった。
ここは施設の快適さ以前にスタッフがみんな共通して笑顔で応対してくれるという快適さをもった施設であった。食堂での食事も少し多い目だが無理がなく美味でもあり健康的でもあった。
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by plus-plan | 2012-01-14 14:59 | ふろのこと

星野温泉トンボの湯

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星野温泉トンボの湯に立ち寄った。
外部から受付棟に寄り、さらに男女別棟の間の外部木デッキスペースを経て男女入口から分かれる。
玄関が男女それぞれあるスタイル。

入れば脱衣室浴室とつながる。

だから先ほどの下足ばきの木デッキが唯一の男女共有空間であり、男女の待ち合わせもここでする。
みんなそうしている。

この寒い時期は湯冷めするし雨天時軒先すらもなく、晴天時は日焼けもする。

当然ながら無料や低料金の共同湯はこういうものがないのが常識。
でも施設が小さいから「あがるよ」と声掛けもできる。
トンボの湯は別棟で大きな施設だからそんなことも無理。

共同湯を見てきた目には巨大な浴槽が内外にあるのだが温泉の湧出量と容量が妥当性を欠くのではなかろうか。
掛け流し運転をしたいしそれを売りにしたいのもわかるが大きな湯ぶねをつくるのであれば妥当な湧出量がなければならない。そうでなければ濾過運転をするほうがずっと快適で清澄が保てる。

風呂づくりの原点を理解しておかないとこういうことをしてしまう。

しかしかなりの利用者があり、観光名所化しているようにみえる。
場所も場所。

観光土産的要素で利用者もいるのだろうがリピーターは考えにくい。
なにしろ1200円という料金設定だから。

ずっと以前、近くの千ヶ滝温泉に来た時も料金設定や施設に似た感触をもったから軽井沢という地域柄というのもあるかもしれない。
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by plus-plan | 2012-01-12 09:36 | ふろのこと

川原湯温泉王湯

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川原湯温泉王湯 草津から帰りに川原湯温泉に寄ってみたいと思った。

すでにダム工事に先行する工事は行われ、はるか高所を道路などが通っている。
こじんまりとした温泉集落の源泉近くに王湯はある。

入浴料金を支払いながらフロントの女性にきくと笹湯はすでに営業をやめたそうな。
八ッ場ダムに沈むといってもその水面は微妙な位置にあるらしい。
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王湯は露天風呂と内湯があり、それぞれ脱衣場がある。屋外廊下を通じて行き来する。
川との間の傾斜地を利用しているのでフロントの階から脱衣へ一階高下がりさらに浴室へはもう一階高下がる。

脱衣室から吹き抜け状になった浴室上部の空間を通じて河原のほうにさらに縁があり冬場なのに開放している。
縁側でごろりともできる。
そういう構成は珍しい。
高低差と河原へ続くこの地を利用したものといえる。

浴槽は深くたっぷりとしてぬくもりがある。三方風呂でオーバーフローは壁側の補給水位置と対側に浴槽切込みであふれさせている。

補給温度が高温のため蛇口水栓から冷水が補給されており、止めないでと注意書きされている。入浴時は高温ではあったが入浴できる上限水温であった。

草津でさんざん入浴してきたあとなので、さらさらとした感触の湯で気持ち良い。
窓が開放されているので露天風呂外気浴と変わらない。こういうのは草津でもそうだったが湯気抜き窓と低所の開放開口部とで換気が十分に確保されており結露さえほとんどない。
草津の白旗の湯などでは少し閉鎖的で結露水滴がぽたぽた落下していたが。

草津というところは高原のさらに先にあるようなイメージ。もう少し行けば渋峠で標高は1200m前後。
もっと高所の温泉は各所にあるのだがあの規模の温泉地だからすごい。

その高所だから気温が低いということで結露対策がかなり難題だと思われるから。

木造の湯小屋が長年使用され続けるのにはこういう環境下を理解しての施設管理が重要と思われる。

戻るが王湯は脱衣場が屋内的で浴室が開放というかたちになっているので比較的乾いているのできもちよい。

またも草津だが地蔵湯などのように浴室内に脱衣場がある場合はどうしてもあたりまえだが湿度のある浴室環境での脱衣場となる。
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by plus-plan | 2012-01-11 09:57 | ふろのこと