風呂あれこれ PartⅡ


温浴施設の設計を手がけて40年、風呂への思いを綴ります。
by plus-plan
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<   2010年 08月 ( 3 )   > この月の画像一覧


暑中と残暑の間で

しかし暑い日が続く。
記録的猛暑という。

今日が立秋でここまでが気温上昇し、転じて気温が下がっていくという節目。
暑中見舞いも残暑見舞いとなる。

このとしは残暑も厳しく長いという予測と聞く。
冬もそう冷え込まないというイメージもあり、全体にはやっぱり温暖化なのかなあ。

この時期、山登りをしていたときの標高の高いところのあの空気をいとおしく思う。
富山立山の室堂バスターミナルに降りるときの、ああ来たーという感じ。乗り物であの標高まで行ってしまうから、ほかのところのように標高を序々に稼いで行くよりも唐突で、やっぱり高所はすごいなと感じる。
登山後は下山するのだから全く逆の猛暑の世界に戻らなければならないわけで、入山の間だけの僅かなしあわせなのだ。

ともあれ今年も高所にいけそうもないのであきらめ、せいぜい温浴施設体験見学にいって冷水風呂で放熱でもしよう。

ひっそり当ブログを読んでくださる方に どうか御自愛くださり厳しいシーズンを乗り切られますよう祈念いたしまして、節目のご挨拶をさせていただきます。
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by plus-plan | 2010-08-07 16:55 | ふろ以外のこと

熱気浴のことで

沐浴と区別される、熱気とは限らないが発汗をともなう空気浴の総称と言うのだろうか。
実にさまざまなものがあり、温度湿度輻射熱など組み合わせによりさらに拡大する。

日本人は沐浴を風呂と言う風に捉えているところがあり、熱気浴中心の入浴よりもふろに浸かり、体を洗うことが中心になっている。熱気浴がもっと浸透すればさらに温浴施設そのもののバリエーションも拡大すると思われる。

岩盤浴がもっとじっくりと浸透していけば、低温で着衣で寝転んでゆっくりと発汗するというスタイルは魅力であったはずだが、急速にどこにも出来すぎ、不衛生レッテルによって急速に衰退するという残念な結果となった。信じがたい効能を謳うこともよくなかった。

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ともあれ熱気浴バリエーションは温浴の中核をなし、これが集客の大きな位置付けになっている。
ドライ系サウナだけでも温度が60℃くらいから110℃くらいでさまざま。湿度も高温ほど低く、もちろん低くないと居られない。低めの場合は加湿(アウフグースやロウリューなども)して体感温度を高め発汗を促す。浴感は少しずつ違う。
この辺りがドイツの温浴施設でバリエーションを多く設定していて魅力的。

ウエット系で言えばスチーム浴、ミストルームとその組み合わせ。ターキッシュバスのハマムもこの一種だが岩盤浴に近いともいえる。日本古来の瀬戸内に残る石風呂や釜風呂もこのカテゴリーに属するがそれぞれ違いがある。

普段の生活にあまりない大量の発汗が健康保持や爽快感につながることは容易に想像できる。古来ひとはそういうことを知っていた。かなり世界中で発汗熱気浴は重宝されてきたのである。沐浴だけではそこまでの爽快感はない。

冷水風呂が熱気浴にとって必須のものとなる。
寒冷地の外気浴や冷水シャワーでよい人も居るかも知れないが、高温サウナ好きの人は冷たい深い冷水風呂が好みである。瀬戸内の石風呂の場合は海浜地区で、海水に入浴することが可能な場所に多い。

しかし、食わず嫌いともいえるが冷水風呂のあの冷たさが苦手の人も相当数居る。心臓発作の危険性も。

サウナ嫌い、水風呂嫌いはそれぞれ好き人と比べてどの程度だろう。あまり外浴をしない人は嫌いな人が多いと想像できるが、潜在的顧客でもある。このあたりが根強く温浴施設が生きていくための重要な要素だろう。
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by plus-plan | 2010-08-05 18:15 | ふろのこと

神戸にオープンした温泉施設

神戸に最近オープンした施設を利用してみた。

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健康ランドがスパ銭の攻勢などで衰退して久しいが、この施設がその健康ランドの再来と見てとれるが計画者はそうは考えないのだろうか。

利用者層を見ていると高齢者中心でファミリーと中高年のグループに、若い(といっても幅広く)ひとが混じっている。

健康ランドとの違いは大広間ドサまわり舞台カラオケ飲食が前面にいない事と、はこび湯以外はシアター、レストルーム漫画、インターネット、ゲームコーナー、ボディケア、エステ風呂など基本はみな同じ。

温浴で決定的につらいのはビルインで外部に看板サインで施設の存在をアピールしなければならないこと。
既存テナントビルで雰囲気を出せるのか興味あった。
ショッピングセンターに入るC工事温浴施設などと同様。失敗事例は多い。

基本的にふろはふろにふさわしい環境と雰囲気をもっていることがのぞましいと考えている。

利用者人口が周辺にいる事も商圏設定者には重要な課題だが、ショッピングセンターにふさわしい土地や周辺環境があるようにふろや日帰り温泉にふさわしい雰囲気が備わっていることが重要である。

施設に近づいていくときに通る街並みやふろにふさわしい借景がほしい。
そしてふろはふろの建物として存在していることが重要ではないだろうか。
床面積と高さがあればテナント入居にはよいのだろうが利用者のふろとその利用料金に対する期待感と満足感の多くは床面積で片付かない。

4~50億円近い投資をして20億円近い売上をしなければならない事業だろう。5千円使ってくれて40万人/年入れなければ成立しない膨大な計画。
5千円も40万人も少し下回れば苦しいだろう。
上回ればうまく回るだろうが。超えるべきハードルレベルが高すぎる。
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by plus-plan | 2010-08-04 17:36 | ふろのこと