風呂あれこれ PartⅡ


温浴施設の設計を手がけて40年、風呂への思いを綴ります。
by plus-plan
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そもそもスーパー銭湯とは

いまやスーパー銭湯という名前はほとんどの温浴施設に冠せられ、それで通ってしまうようになった。
健康ランドとか日帰り温泉とかそういうカテゴリーの呼び名も消滅に近くなってきているし、市町村がハコものとしてつくってきたものも公共温泉とか帰属すべきネーミングが見当たらないから余計にスーパー銭湯に属してしまう。
泊まれるスーパー銭湯とか公共スーパー銭湯とか。スーパー銭湯の中でカテゴライズされるような認識にすでにかなりなっていると思われる。

ところがおもしろいことに在来銭湯は明らかに区別され、スーパーではない銭湯として区別される。
スーパーかスーパーでないかということ。
この区分はわかりやすい。
たぶんいまはスーパー銭湯には銭湯以外の入浴施設は全部ここにごちゃまぜに入ってしまっている。

温浴施設=スーパー銭湯に限りなく近い。

スーパー銭湯はよほど使いやすい言葉だったのだろう。

公衆浴場法でも一般公衆浴場とその他の公衆浴場に分類されている。
以前は特殊公衆浴場と言った。
その、その他の公衆浴場にほぼすべて重なる。
一般公衆浴場は銭湯。

これまでが曖昧すぎたのかもしれない。健康ランドに、公共日帰り温泉、駅前サウナ店、クアハウス、宿泊温泉施設の日帰り利用、外湯や共同浴場、水着利用型温泉施設なんかもスーパー銭湯で括られるようになっている。

むつかしく区分しないでよいではないかということらしい。

だけど一見都合の良いそういうことが思考の退化の表れのようにも思える。

我々はそういう区分によって館内滞在時間、利用料金や利用者層の想定に至るまで実施をしてきた。
重要なことだと思っている。

それらにより地域型なのか広域型なのかレジャー性の強いものか繰り返し利用なのか、妥当性を検討しなければならない。

しかし止めようもなく、これからもスーパー銭湯というネーミングは幅を拡大し続けることは避けられないだろう。

それでもわれわれはかたくなに区分し続けないと温浴文化が衰退につながると危惧している。
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by plus-plan | 2011-08-17 18:51 | ふろのこと

スーパー銭湯の発祥

ニュー富士羽温泉76年、夢の公衆浴場五色86年、万葉ぽかぽか温泉85年、竜泉寺の湯などとスーパー銭湯の発祥が言われている

当時サブアーバン銭湯とかネオ銭湯、パワー銭湯そしてスーパー銭湯などと呼びながらたずさわってきた
竜泉寺の湯は年代もあとのほうだし私どもと無関係でもあり、今で言う「その他の公衆浴場」であり、これがスーパー銭湯だといえばそうとも言える
その間も大分宮崎長崎広島大阪などでスーパー銭湯という呼称が根付くあたりの温浴施設の設計業務を実施してきた

30~35年を経てすでに廃業してなくなっているところもある

一般建築物よりも耐用年数が短く設定されているし、過酷な使用環境にあるので更改工事を重ねていないともたないのだが、表面上いまだ元気な施設もある
途中さまざまな同業他社が生まれ2006年くらいまでずっと右肩上がりで開発が行われてきた
もちろんここに公共温浴施設までが加わり、まさに花盛り状態の乱立を迎えることになった

サブプライム、リーマンショックがデフレ状態を生みさらに消費者心理に影響を及ぼすさまざまなことが順次おきていく

こういう不況時に温浴は強いと言われてきた

飲食業界がますます単価がとれない時代にはいり、同様に生理的要求でもある入浴施設までもが売り上げを維持できない

この時代の新事業としての温浴施設は原点回帰をして「軽経費」が絶対条件である
水光熱費、人件費、賃料など
風呂に対するニーズは、風呂上りさっぱり気持ちよくが一番

気持ち良いサウナと冷水風呂、浴槽が広く洗い場が使いよく清潔、露天風呂が開放的などがリピーターをとらえる大きな要素
あとは行き易く利用しやすく、従業員が愛想よければよい

家庭風呂にないのは大きな浴槽、露天風呂、サウナと冷水風呂 この点が忘れられがちで同業他社ばかり見ている

大型化多様化で差別化しようとするから巨大投資、重経費を生む
こういう時代はすぐには変わらない可能性もありV字ターンは考えにくく、状況に耐えられる計画をしなくてはならない

ネットブログなどでスーパー銭湯発祥のあれこれが書かれているのを見ていて、町の銭湯とヘルスセンターしかなかった時代に当時としては大型の、大量集客の実現を夢見て温浴施設計画をしていたことを思い出した
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by plus-plan | 2011-08-06 16:52 | ふろのこと