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別府明礬温泉、鍋山の湯の事件でいろんなことを考えてしまう。
亡くなられた方には御冥福をお祈りするとして、こういうところは当然ながら無料で入浴できるのだが、塀ひとつなく着替えからすべて見られていても文句の言いようがない。 しかし男性でさえはばかるところ、わかい女性がひとりで野湯に行こうというのがすごいなと思う。 やはり情報量なのだと思ってしまう。 考えるに 案外、車などで近くまで行ける様なところは危ない。 何時間も歩かないと行けないようなところはむしろ安全だと思う。たまたまひとと出くわすことはあっても、意図的に待ち伏せたりして覗いたり盗ったりということは考えにくい。 この事件は犯人が近くで待ち伏せていてトラブルになったのではないかと想像する。 温浴の営業施設では外部からの見通しが出来ない構造とか子供以外の男女が混浴してはならないとか定められて、営業者に管理責任があるのだが、無料の野湯ではそんなものは関係なく自己責任ということになる。 覗くという行為がふろ(営業施設)の営業上問題になることが多々ある。覗くというのは相手が見られていることを分かっていない状態で覗いているわけで、男女双方裸体で同居するドイツなどの温浴施設内の状態とは別物である。北海道の山の野湯で女性も混浴していたことを経験しているが、違和感はなかった。 覗きという行為の醜さと犯罪的行為を犯しても覗きたいというくらい魅惑でもあることなのだろう。 ところが覗き行為が見つかったりすると犯人は窮地に陥り危険を犯し、事件につながるように思う。 秘湯野湯ブームは無料という節約の時勢に乗っているので継続していくのだろうが、事件の早期解決と、こういうことがおこらない世の中になることを祈念する。 #
by plus-plan
| 2010-09-09 09:30
| ふろのこと
各種の温浴施設は公衆浴場法にもとづいて営業を知事により許可されている。 営業停止や罰則もあり、許可を与えないこともできる。 諸基準は都道府県条例を定める 許可にあたっては法律ではほとんどなにも決めておらず、都道府県ごとに条例の基づいて許可する。 だから都道府県ごとに違う許可をする県境のむこうの浴場とこっちの浴場で許可されたりされなかったりする。 これは諸条件が都道府県のみならず市町村での違いもあり単純ではない 営業上影響が大きいのは 一般(普通)公衆浴場とその他の公衆浴場の許可又は不許可基準 上下水道料金での湯屋(浴場)料金の規定の存在 地下水の汲み上げの規制 入湯税の課金基準 浴槽(濾過)水の換水頻度規定(東京都だけのようだが毎日)他は一週に一回 男女混浴禁止規定に基づく家族風呂(貸切風呂)の禁止県 その他おかしな規定もある 7歳~10歳と幅のある男女混浴禁止規定(県によって子供の発育がちがうのか) とある県で、 すでに一般公衆浴場で許可したいわゆるスパ銭型施設が条件面で優遇されることでやっておきながら、物価統制令による入浴料金を十分明示せず利用客には一般公衆浴場許可施設とは分からない、或いはその料金では入浴させない施設まで存在している。 そういう実態が発生してから一般営業許可申請があっても不許可扱いにするということが起きている。 さかのぼって既得施設も不許可にするとか統制価格で利用させるとかが無いと公共料金の優遇などはそぐわない。下水道のメーターのバイパス管敷設問題に近い、やはり悪質ということになる。 保健行政の浴場施設の規制など全国で共有されるべきことが多いと思われる。 衛生上の基準や一般かその他か、家族風呂の許可、換水頻度など県によって許可基準や見解が違うことが結果的に悪質といわれる運営者や関係者を生んでいると考えられる。 売上は多くあげたい、経費は安くおさえたい、初期投資もおさえたい。悪質といわれることは避けなければならないが合理性は必要。 どのような事業でも共通ということか。 #
by plus-plan
| 2010-09-03 11:44
| ふろのこと
しかし暑い日が続く。
記録的猛暑という。 今日が立秋でここまでが気温上昇し、転じて気温が下がっていくという節目。 暑中見舞いも残暑見舞いとなる。 このとしは残暑も厳しく長いという予測と聞く。 冬もそう冷え込まないというイメージもあり、全体にはやっぱり温暖化なのかなあ。 この時期、山登りをしていたときの標高の高いところのあの空気をいとおしく思う。 富山立山の室堂バスターミナルに降りるときの、ああ来たーという感じ。乗り物であの標高まで行ってしまうから、ほかのところのように標高を序々に稼いで行くよりも唐突で、やっぱり高所はすごいなと感じる。 登山後は下山するのだから全く逆の猛暑の世界に戻らなければならないわけで、入山の間だけの僅かなしあわせなのだ。 ともあれ今年も高所にいけそうもないのであきらめ、せいぜい温浴施設体験見学にいって冷水風呂で放熱でもしよう。 ひっそり当ブログを読んでくださる方に どうか御自愛くださり厳しいシーズンを乗り切られますよう祈念いたしまして、節目のご挨拶をさせていただきます。 #
by plus-plan
| 2010-08-07 16:55
| ふろ以外のこと
沐浴と区別される、熱気とは限らないが発汗をともなう空気浴の総称と言うのだろうか。
実にさまざまなものがあり、温度湿度輻射熱など組み合わせによりさらに拡大する。 日本人は沐浴を風呂と言う風に捉えているところがあり、熱気浴中心の入浴よりもふろに浸かり、体を洗うことが中心になっている。熱気浴がもっと浸透すればさらに温浴施設そのもののバリエーションも拡大すると思われる。 岩盤浴がもっとじっくりと浸透していけば、低温で着衣で寝転んでゆっくりと発汗するというスタイルは魅力であったはずだが、急速にどこにも出来すぎ、不衛生レッテルによって急速に衰退するという残念な結果となった。信じがたい効能を謳うこともよくなかった。 ドライ系サウナだけでも温度が60℃くらいから110℃くらいでさまざま。湿度も高温ほど低く、もちろん低くないと居られない。低めの場合は加湿(アウフグースやロウリューなども)して体感温度を高め発汗を促す。浴感は少しずつ違う。 この辺りがドイツの温浴施設でバリエーションを多く設定していて魅力的。 ウエット系で言えばスチーム浴、ミストルームとその組み合わせ。ターキッシュバスのハマムもこの一種だが岩盤浴に近いともいえる。日本古来の瀬戸内に残る石風呂や釜風呂もこのカテゴリーに属するがそれぞれ違いがある。 普段の生活にあまりない大量の発汗が健康保持や爽快感につながることは容易に想像できる。古来ひとはそういうことを知っていた。かなり世界中で発汗熱気浴は重宝されてきたのである。沐浴だけではそこまでの爽快感はない。 冷水風呂が熱気浴にとって必須のものとなる。 寒冷地の外気浴や冷水シャワーでよい人も居るかも知れないが、高温サウナ好きの人は冷たい深い冷水風呂が好みである。瀬戸内の石風呂の場合は海浜地区で、海水に入浴することが可能な場所に多い。 しかし、食わず嫌いともいえるが冷水風呂のあの冷たさが苦手の人も相当数居る。心臓発作の危険性も。 サウナ嫌い、水風呂嫌いはそれぞれ好き人と比べてどの程度だろう。あまり外浴をしない人は嫌いな人が多いと想像できるが、潜在的顧客でもある。このあたりが根強く温浴施設が生きていくための重要な要素だろう。 #
by plus-plan
| 2010-08-05 18:15
| ふろのこと
神戸に最近オープンした施設を利用してみた。
利用者層を見ていると高齢者中心でファミリーと中高年のグループに、若い(といっても幅広く)ひとが混じっている。 健康ランドとの違いは大広間ドサまわり舞台カラオケ飲食が前面にいない事と、はこび湯以外はシアター、レストルーム漫画、インターネット、ゲームコーナー、ボディケア、エステ風呂など基本はみな同じ。 温浴で決定的につらいのはビルインで外部に看板サインで施設の存在をアピールしなければならないこと。 既存テナントビルで雰囲気を出せるのか興味あった。 ショッピングセンターに入るC工事温浴施設などと同様。失敗事例は多い。 基本的にふろはふろにふさわしい環境と雰囲気をもっていることがのぞましいと考えている。 利用者人口が周辺にいる事も商圏設定者には重要な課題だが、ショッピングセンターにふさわしい土地や周辺環境があるようにふろや日帰り温泉にふさわしい雰囲気が備わっていることが重要である。 施設に近づいていくときに通る街並みやふろにふさわしい借景がほしい。 そしてふろはふろの建物として存在していることが重要ではないだろうか。 床面積と高さがあればテナント入居にはよいのだろうが利用者のふろとその利用料金に対する期待感と満足感の多くは床面積で片付かない。 4~50億円近い投資をして20億円近い売上をしなければならない事業だろう。5千円使ってくれて40万人/年入れなければ成立しない膨大な計画。 5千円も40万人も少し下回れば苦しいだろう。 上回ればうまく回るだろうが。超えるべきハードルレベルが高すぎる。 #
by plus-plan
| 2010-08-04 17:36
| ふろのこと
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