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風呂あれこれ PartⅡ


温浴施設の設計を手がけて40年、風呂への思いを綴ります。
by plus-plan
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浴槽のことで想い

更新をさぼるとすぐひと月くらい経つ。

レジオネラ属菌対策で温浴施設は苦労している。

決め手が無い。

保健所もレジオネラ菌数値をもとに滅菌や換水頻度を上げることばかり要求する。
これはこれで不必要とは言わない。

実は今の行政が法、条例制定し適用している方法では不十分ではないか、あるいはある意味では適当ではないのではないかとさえ考えられることがある。

レジオネラ問題以前から当社設計の方針として蜜実な駆体で浴槽を築造しようとして来た。
漏水対策としての防水はするとしても、少しでも粗な部分をつくってしまうとそこへ浴槽水は浸透し、漏水につながるかまたは死に水をつくることは避けようとして来たから。

これは主として循環配管や機器類を主として滅菌を実施させようとすることでは不十分であることもものがたる。
が、これを改善することは容易ではない。

浴槽のことで想い_f0230744_15153576.jpg
現行法規では、浴槽水の換水頻度をあげることと、滅菌作業の頻度を上げることを主眼にしている。これは浴槽、配管内を滅菌することであり浴槽は全く漏れないことが前提になっている。
みんな本当に漏れないといえるだろうか。

漏れないだろう。

漏れないとしても「滲みこむ。」

そこには滅菌は届かない可能性がある。

ことあるごとに「滲みた浴槽水は出てくる。」

だから、いつも少しだけ基準前後のレジ検査数値が出てくると考えられる。

ことあるごとに神経質に浴槽造りをすることが重要であることを思う。

by plus-plan | 2010-07-24 15:16 | ふろのこと
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