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公共温浴施設の閉鎖ニュースが目に付き
どことは言えないが、町村のつくった温浴施設が芳しくない。 運営を継続すれば血税による赤字補填をし続けなければならないところも多い。 それらのほとんどが過大な、いや「立派な施設づくり」をしたところほど大きなランニングコストをかけなければならないので、見合うような利用頻度や売上が確保される必要があるのだが、全くそのようにならないところが目立つ。 民間に委託しようが三セクがやろうが基本的に同じ。 みんなそうだが温浴を含む施設は利用者がたとえば無くても照明や空調換気を運転しなければ運営は成立しない。 先日も17億円もかけた施設が年間10万人が利用すると言っていた。500円で5000万円。 10億もかけた施設の水光熱費は軽く年間5000万円くらい要る。 もっと要るかもしれない。 補助金でやるのだから投資規模は大きくてもよいという感覚がある。投資規模が大きくなればランニングコストが大きくなるというところを断ち切らなければならない。 かければかけるほど水光熱費が安くなる設備になら投資があってもよい。 風呂というのはは70トンも80トンもの湯をためて利用者を待つのである。 見合う利用者が無ければ湯は冷めるばかり。プールなどあればもう大変。 まして露天風呂が人気なのだから性質が悪い。 そもそも露天風呂など45℃以上の温泉があってこそ、しかもそれが排水に費用がかからないことが前提なのだ。 化石燃料を焚いて露天風呂で冷ましてまた焚く。 客が無ければただの垂れ流しと言える。 だから風呂は難しいのだ。 高温泉を望んで掘削して芳しくない湯量と温度でそれでも大きな施設をつくらなければならない事情ゆえなのだろう。 しかし、露天風呂が大きいのは致命的といえる。 からだを洗うのは料金を払って入浴するかぎり必要なサービスと言える。だからこのための湯を沸かすのは避けられない。この部分は利用者数に基本的に比例するからよいようなものだが。 救われる道の無い施設が全国各地にひろがっている。 良くてぱあぱあ。悪ければ累赤。そして破綻。 すさまじい投資が行われ、閉鎖を待つ施設がむしろ多いという実態になにができるのか。 いまさらだけど、当時、こういう実態のために理解をいただくのに市町村を訪問して力説すべきだったのかとよく思う。 が、プロポーザルでは立派な施設が優勢のなるのは明白で、実態に沿った施設計画は優位には立てなかったといえる。
by plus-plan
| 2010-11-10 19:54
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